済・高円寺駅前皮膚科 の日記
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アレルギー検査について
2013.11.09
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● パッチテスト
いわゆる「かぶれ」を主症状とする、遅延型 (IV型) アレルギーの原因を調べます。
アレルゲンとして疑わしい物質を、パッチ絆というばんそう膏に塗付して
背部や上腕などに2日間(48時間)貼りっぱなしにしたのち、
はがしたあとに残る赤みの程度・性状を観察して判定します。
まる2日間密封することになるので、汗をかきにくい季節におこなうとよい検査です。
当院は金属アレルゲンについて標準シリーズ16種を取りそろえております。
● プリックテスト/スクラッチテスト/皮内テスト
アレルギー性蕁麻疹や口腔アレルギー症候群、といった即時型 (I型) アレルギーの検査です。
皮膚の浅いところ(表皮)に針などを使って抗原を入れて、反応を見ます。
十分なテストは医院レベルでは行いにくいこともあり、
関連病院への紹介を優先させていただくこともあります。
● 採血によるアレルギー検査
アレルギー全体としての強さ(IgE-RIST)、個々の抗原に対する強さ(IgE-RAST)、
アトピー性皮膚炎の病勢(TARC)などを調べます。「ヒスタミン遊離試験(HRT)」は
今のところ行っていませんが、ご希望があればお申し出下さい。
当院では医師自身が採血を行います。
140424更新: 本稿と関連の深い 日記 を追加しております。どうぞご参照下さい。
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